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レオニード・グルチン Leonid Gulchin, Cello

 

グリゴーリー・セドゥフ

Grigori SEDUKH (Violin-Piccolo)


世界唯一のピッコロヴァイオリン奏者。 アメリカの著名なヴァイオリン製作者ハッチンス女史によるピッコロヴァイオリンを自在に操り、ロシア音楽のみでなく、膨大なレパートリーを 演奏。 

1998年にリリースされたCD<ごしきひわ>はグラミー賞セミファイナル。 多くの作品をこのユニークな楽器のために編曲し、なかでもバッハの全無伴奏チェロ組曲のトランスクリプションはサンクト・ ペテルブルグで 出版及びメロディアでCD録音されている。 サンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団ともヴュータン等の協奏曲を共演。 これまでに2度来日し、 そのメランコリックな演奏と超絶技巧で聴衆を魅了した。

 これまでにレニングラード・コンサート管弦楽団コンサートマスター、マリインスキー歌劇場管弦楽団 およびサンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニー弦楽四重奏団第2ヴァイオリンメンバーを 歴任。現在、サンクト・ペテルブルグ・ フィルハーモニー交響楽団第1ヴァイオリン奏者(音楽監督:テミルカーノフ) 、サンクト・ペテルブルグ国立音楽院室内楽科教授でもあり、 伝統的なロシア奏法だけでなく、ザハール・ブロン氏の教授方法からも影響を受けている。

1999年には、"Sir"の称号を受ける。


(音楽之友社<教育音楽>1999年12月号にインタビューが掲載;「音の生まれる場所〜ピッコロヴァイオリンにこだわる」)


「セドゥフの演奏はまるで若い神の演奏のようである。」 カーリーン・M・ハッチンス
「G.セドゥフは世界一小さいヴァイオリンを演奏するが、偉大な芸術家である。」 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
「この魅力的な楽器の演奏会生命は、G.セドゥフのそのエネルギーと才能とによって可能となった。」 マリス・ヤンソンス
「G.セドゥフのユニークな特徴は、ピッコロ、ソプラノ、メッツォという3サイズのヴァイオリンを1つのコンサートで演奏できることである。」 サンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニー



演奏会批評記事

1997年11月8日、音楽愛好家たちは、フィルハーモニー小ホールで行われた演奏会に魅了された。 拍手が鳴り止まず、ヴァイオリニストグリゴーリー・セドゥフ氏はステージに残らなければならないほどであった。とうとう最後には、あたかも この成功に終わった演奏会の主役はこの楽器だと言わんばかりに、彼はその小さなヴァイオリンを頭上に掲げた。この演奏会は、ピッコロ ヴァイオリンの世界初のソロリサイタルであったため、センセーショナルなものとなった。 著名なヴァイオリン製作者ハッチンス女史は、このヴァイオリンをこのサンクト・ペテルブルグのヴァイオリニストに贈った。彼女は、我らが 音楽家の演奏技術にいたく感動したのである。 この楽器の音色は、天使の声にも描写させられる。 グリゴーリー・セドゥフは言う。このヴァイオリンの音色は稀有のものだ。それは超現実的な何かを持っている、と。 この楽器のレパートリーは、普通のヴァイオリンより1オクターヴ高く調弦されるため、かなり限られている。また、この楽器のために作品を 編曲するには、音楽家は注意深くならなければならない。だが、このうぐいすのような音色には、その価値があるのだ。 サンクト・ペテルブルグにはこのピッコロヴァイオリンが2台しかない。にもかかわらず、グリゴーリー・セドゥフは,国立音楽院の学生たちに その奏法を教えつづけている。


Natalya Sidorova,"St. Petersburg News",1997年12月12日

 
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